東京大学医科学研究所附属病院

手術部・中央材料部

当院は研究所附属病院として、新しい医療の開発を使命としており、手術部は、高度に専門的な知識と技術を兼ね備えたスタッフが、研究医療を担うという高い意識を持って業務に取り組んでいます。先端的医療開発に対応した手術機器を備え、例えば、脳腫瘍外科で開発しているがんのウイルス療法に関連したさまざまな手術に対応するため、通常の開頭術に必要な手術用顕微鏡、術中神経モニタリング、術中超音波診断装置、超音波吸引装置(腫瘍破砕器)のほか、複数のウイルス療法が同時に実施できるように2台のステルスナビゲーションシステム(脳内の精密なカーナビのようなもの)が設置されています。また、大腸がんや炎症性腸疾患等の外科手術や、血友病に対する関節外科手術、白血病の骨髄採取術、HIVなどの感染症や自己免疫疾患の合併症に対する手術なども数多く行われています。各手術室にはモニター用カメラが設置されており、麻酔科医の持つiPadに転送され、他の部屋の手術の進行状況を把握できる体制となっています。

中央材料部は、院内での手術や検査、処置に使用する医療器材を適正に管理し、器材の用途に応じた適切な洗浄、消毒、滅菌、供給、回収に至る業務を一元的に行っており、常に清潔な医療器材を供給できる体制を整え、院内感染防止の役割を担っています。

スタッフ

田中 実

医師、特任教授、部長

専門領域

脳神経腫瘍学、ウイルス療法、免疫療法

認定医・専門医等

日本脳神経外科学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医、日本ウイルス療法学会理事